施設長を目指す場合、今働いている介護施設でキャリアアップし施設長になる道や転職をして施設長になる道などがありますが、独立して自ら事業所を開き施設長になる道もあります。このように独立して起業や開業を考えている人が持つべき心構えとしてまず挙げられているのが、経営に関してきちんと考えることです。介護業界は儲けが出ないと考えられている傾向があるほか、介護は奉仕の精神で行うものだからこそ利益を求めてはいけないと考えられている傾向も見受けられます。ただ介護そのものは奉仕精神で行われるものだとしても、独立して施設や事業所を運営していくためには利益を考えることは当然です。

このため独立して起業や開業をするのであればきちんと経営に関する知識も身につけておく必要があり、介護業界でも黒字を出すことができるということを理解して臨むことが重要だといえます。また介護施設や事業所は民間でも多くの企業がサービス提供をしていることから、競合会社が多いという点も心構えの一つとして理解しておく必要があるでしょう。ただ介護施設や事業所同士は競合でありながらも協力していかなければいけない部分も多いので、単純に競争するのではなくうまく情報交換をしながら連携を図っていくことも不可欠だと考えられています。

このように介護職が独立して起業や開業をする場合、介護のイメージを一旦切り離して経営に関しての心構えや理解をしっかり持っておかなければいけません。その上で介護業界同士のつながりを大切にして運営していくという点も、独立する際の心構えとして大切でしょう。