介護職として仕事をする場合、通常は介護施設に勤労者として勤めることが多いと言えるでしょう。介護職員として勤務しているうちに、運営の方法に疑問や不満が生まれることもあるかもしれません。そこで、独立開業し介護業界に参入するという挑戦を考える人もいるでしょう。介護業界は高齢化にともない新規参入業者が多く、浮き沈みの激しい業界とも言われています。こうした環境で独立開業することは困難を伴いますが、メリットもあります。

何よりも開業後に一定数の利用者がいれば介護報酬請求によって収入を確保できるので、安定した事業運営を行うことができます。定員が10名以下の小規模デイサービスは、高齢者が集まって活動できる雑居ビルの一角などの小さな空間と送迎用の車があれば始められます。介護職員初任者研修等の有資格者に加え一定の財源と行政局の認可は必要ですが、宿泊施設や看護師の有資格者が不要なため事業所が増える傾向にあります。同一地域で同業者と競合する場合が多いので、エリアのリサーチを十分行い綿密な事業計画を立てなければなりません。

ただし、小規模の事業所は人間関係が最も重要なので、他の既存事業所でスタッフや利用者とコミュニケーションが上手くいかなかった高齢者が流入することもあります。訪問介護は利用者が集う場所を確保する必要が無く、車とマンションの1室など事務所さえ備えていれば開業できるのです。独立すれば事業に自分の理念を反映させることができ、自己実現の達成感や充実感が得られることが最も大きなメリットと言えるでしょう。